2017.05.15
第12回 担当 山上 安見子

われわれは誰か、何者なのか。
すばらしい質問だ。
ーエメ・セザール「帰郷ノート」
1913年〜2008年
フランス海外県マルテイニーク島出身のアフリカ系カリビアン。
成績優秀であったので、パリへ留学。その頃から詩を書き始める。
マルテイニークの中学で教師として働きながら、詩作を続ける。
その詩はアンドレ・ブルトンらに絶賛される。
第二次世界大戦後は政治家としても活躍。
文学に置けるネグリチュード運動(黒人固有の文化を高揚する運動)を牽引。
エドワール・グリッサンやパトリック・シャモワゾーなどクレオール文学の作家たちにも影響を与えた。
今でもなお、ある程度まで、家庭は生き残っている。
(無神論者たちのただ中に輝く信仰のきらめき、
 吐き気の奥底に輝く愛の煌めき)
わからないのはただそれが
どうやって輝いているにかということ。
—ミッシェル・ウエルベック「素粒子より」
1958年、フランス海外県レユニオン島生まれ。
国立高等農業学校出身。この学校の卒業生にはアラン・ロブ・グリエがいる。
両親は早くから、ウエルベックの育児を放棄、祖母に育てられる。
卒業後、詩作を始めるが精神が不安定になりしばしば精神病院に入院を繰り返す。
2015年1月7日「服従」(2022年のフランス大統領選挙においてムスリム穏健派の候補者がマリーヌ・ルペンを破り大統領に選出されるという内容のSF近未来小説)の出版予定の日にシャルリ・エブド社の襲撃事件が起こり身辺警護のため警察に保護された。
バルザックの再来とも言われる凄腕の詩人、作家。

担当者プロフィール
山上安見子(やまのうえ やすみこ)
1956年7月12日生まれ。
青山学院文学部卒 広島大学法学部卒
主な著書「赫い月」「ベルオンム」 「パンティの干してある家」
リトルがリヴァー社HP連載「ブリザードの哭く夜に」「ピアノ色の猫」「利休椿」
2017年7月 大地の神話出版予定