01回 玉木文憲さん

02回 トーマス青木さん

03回 支刈誠也さん

05回 喜多圭介さん

06回 福堀武彦さん

07回 田野倉悟さん

09回 あまのしげさん

11回 柴崎昭雄さん

12回 大山真善美さん

13回 外岡立人さん

14回 木村司さん

15回 浜野伸二郎さん

16回 泉忠司さん

17回 阿波野ひみ子さん

18回 松浦徹郎さん

20回 玉木文憲さん

22回 濱口隆義さん

23回 佐藤ミツアキさん

24回 篠永哲一さん

25回 佐藤正子さん

26回 尹 達 世さん

27回 石黒敏明さん

28回 緋野 晴子さん

29回 菅原勇太さん

30回 山田博泰さん

31回 万彩タモンさん

32回 津田美智子さん

33回 物河 昭さん

34回 武田久生さん

35回 菅原やすのりさん

36回 朝あさおさん

37回 菅野正人さん

38回 支刈誠也さん

39回 丸子睦美さん

40回 山上安見子さん

41回 久保田隼斗さん

42回 坂東重明さん

43回 いづみかほるさん

44回 下田喜久美さん

45回 山蔭ヒラクさん

46回 ジョージ土井さん

47回 丸子睦美さん

48回 高橋てつじろうさん

49回 松本のぼるさん

50回 宇田川森和さん

51回 酒匂つよしさん

53回 加藤克信さん

54回 都環咲耶子さん

55回 横山ひろしさん

56回 三島慶子さん

57回 久保田隼斗さん

58回 平藤清刀さん

59回 長倉輝明さん
NEW(2019/02/20)

 
下田 喜久美(しもだ きくみ)
昭和16年12月、大阪府堺市生まれ。大阪府泉陽高等学校卒業。
日本ペンクラブ会員、日本国際詩人協会、日本児童文学者協会会員、日本詩人クラブ、21世紀創作歌曲まほろば会員、与謝野晶子研究会代表。1973年から若い詩人たちの育成活動を通じて、優れた朗読者を送り出している。朗読文化、関西レインボウ代表、詩と童話同人誌「このて」主宰
主な著書。「心の詩」(誠文堂出版)「かあさんの花」(かど創房)「花たちの朝」(らくだ出版)「ルビーの空気をすいました」(教育出版)「遠くから来た旅人」「シエナの始源」(リトル・ガリヴァー社)「下田喜久美詩選集」、教科書副読本などに多数採用されている。日英バイリンガル詩集「果樹園」(2013)「下田喜久美の詩による歌曲集」(2013)「星の二重奏」(2015)

詩を書かれたころというのは、いくつぐらいからでしょうか。
16歳ぐらいから。もっと前から詩の世界に染まっていましたね。高校生のころ、文芸部に入り、文芸誌「ひびき」を作っていました。


下田さんの高校は、たしか与謝野晶子出身の泉陽高校でしたね。つまり、与謝野晶子さんが大先輩ですか。
その与謝野晶子カラーなるものが、そこかしこにあって、当時もその薫陶を受けて育ったという記憶があります。ただ、詩を書くきっかけというか、動機は別のところにありました。
わたしの父は、敗戦後に奇跡的に復員し、家に戻ったのですが、軍人の家族がそうであるように、父もスパルタ教育で、厳しい人でした。その父をいつか避けるようになり、自分の世界に閉じこもるようになった。それが詩を書くきっかけになりましたね。八歳のころですね。


少し話を飛ばしますが、卒業後、進学はされず。
そのつもりだったのですが、父の商売がうまくいかず、急遽、就職の道を選びました。それが三越の百貨店勤務でした。その後、わたしが文芸部に所属していたことを知られ、百貨店の宣伝部に抜擢されたのです。
そこで、六年間コピーライターをやっていました。
8年目にいまの夫に出会い、25歳で結婚し、三人の子宝に恵まれました。


そのころ、FM放送の詩のコーナーも担当されていて、確か、第1号の詩集「心の詩(うた)」を刊行された。それからずっと詩集を出されていますが、いま現在、何冊目に。
もうかれこれ12冊になります。最新のものは、今年出しました「星の二重奏」という詩集です。これはイタリアの数学博士のラウラさんとのコラボレーションでした。
先日、ラウラさんが日本においでになり、詩の朗読などでご一緒しました。
わたしは、詩の同人詩「このて」(今年で65号発行)を45年間主宰し、詩作にかかわってきましたが、同時に読み聞かせる「朗読詩」にも力を注いできました。
おかげで、海外の先生方とのコラボレーションでは、日本語の詩を朗読するという表現法が非常に好評だったのです。(テキストには、英語が併記されています)


最近、海外にお出かけの機会が増えていますね。
日本国際詩人協会の招聘で、海外に出るようになったのですが、二年前、マケドニアのストルーガ詩祭に参加したのが初めて。そこで、わたしの作品を朗読したりし、日本の文化との交流につとめてきました。


海外では、なにか日本と違うという印象は持たれましたか。
つい、数日前、ルーマニアから帰りましたが、ヨーロッパも東欧も芸術、文化、音楽に対する、国民全体の理解が深いことがあり、そこかしこに、芸術があふれている印象でしたね。オペラの観劇でも日本だと、安くないチケットなのに、向こうでは、スーパーのお買い物並のチケットですから、誰でも、いつでも聞けるし、楽しめるのです。


国際詩人協会、日本ペンクラブなどでの活動が、海外に向くようになってきたのは何か理由があるんでしょうか。
日本の文化を海外に伝えるという主たる目的はありましたが、わたしたちが目指したのは、世界の平和、文化の啓蒙にありました。いまだ、戦火の傷あとの残る国々に対して、わたしたちができることは詩という創作活動を通じての伝達。
たとえば、マケドニアは、かつてのアレキサンダー大王の功績で栄えた国なので、ここでの日本に対する理解とか、賞賛がすごかった。わたしは、日本的な意味での、「楼閣」をテーマに詩作したところ、仏法の世界のすごさを見たといわれ、世界の人たちにも分かってもらえたことがうれしかったですね。


世界の舞台で活躍される下田久美美さんですが、これからの目標とか指針はどこに置かれていますか。
世界の各地で自分の作品を朗読して感じたことは、日本の詩を理解し、感動していただいているということ。
住む世界こそ違うが、日本の文化的な美への高い関心があります。
だから、これからは、「日本の詩を輸出しよう」などと目標をかかげています。
わたしは、地球の裏側の人たちも、自らの国の安全と平和を願うのは当然のこととして、わたしたちが活動している中での、東洋の哲学、思想への関心の高さに驚きましたし、これをこれから伝えることに徹しようとも思いました。


最後に、個人的な事ですが下田さんがFacebookに突如現れたので、びっくりしました。
ええ、これも海外での活動を通じて、ラウラさんらとの交流が生まれたからです。継続の方法として、Facebookでの交信・交流も可能なので、はじめてみたのです。ただし、日本語ではなく、英語限定になりますので、この歳になって、英語の勉強を始めているのですよ。