物河 昭(ものかわ あきら)
1962年、京都府生まれ。
京都市立日吉ヶ丘高校を卒業後、印刷会社のアルバイトを経て、25歳で封筒や便箋など紙文具の卸売会社を起こす。その後、ファンシー文具メーカーを設立。
1999年3月、大阪にて株式会社三日月百子を創業。若い女性向けの300円ショップ『ミカヅキモモコ』第1号店を京都駅地下に出店した。現在、全国に71店舗を展開中。女子力のパワーときずなによって、人と人との信頼関係を大事にした経営で、顧客にも従業員も幸せに出来る企業を目指している。

「ミカヅキモモコ」のショップには、他の例にない大きな特色が見られます。
つまり、男がいない女子だけの会社。(正確には、女性比率は98.5%)これが意外なパワーとアイデアを生み出している。
最初に、オール女子社員に囲まれている社長の気持ちはどうなんですか。
これからは女性の時代だと思っています。女性には男性にはないきめ細やかさと感受性の豊かさがありますから。世間が思っている以上に女性社員って会社のことを考えてくれています。我社は自分の会社のことを『大事にしよう』『守ろう』と思ってくれている女性社員が本当に多いんです。そんな素晴らしい社員達に囲まれている私は、すごく気持ち良く仕事が出来ています。


二番目の特色。ここは、ビジネスの世界ですから、競争の世界、サバイバルの世界です。そこで、「ミカヅキモモコ」ショップのコンセプトは、「300円均一」とうたった。このねらいはどこにあるのでしょう。(詳しくは本に書いてありますが)
300円という価格が衝動買いをする際にギリギリの価格だと思っています。それ以上の価格であれば衝動買いにはつながらない。10年以上続くデフレ時代にはピッタリの価格だと思っています。


創業が1999年。これまで、物河社長は、どこでどのようなお仕事をされていたのですか。また、創業のきっかけとなったのはどんなことがあったのでしょう。
25歳の時、雑貨業界の卸問屋をスタートし、27歳で同じく雑貨業界の文具メーカーを設立しました。その後37歳で今の300円均一という小売業を始めたわけですが、きっかけは前のメーカー時代でのことです。業界では自社の流通在庫の処分(アウトレット)に困っていました。それを安くで仕入れ販売をしてみてはどうかと思いついたわけです。


経営者として見たとき、「ミカヅキモモコ」のこれから。課題と将来性について語るとすれば、どのようなことに。
現在直営店が72店舗ありますが、今年3月よりフランチャイズの展開も始めました。店舗ではなく食品スーパー店内の『コーナー』として展開しています。今後は全国の食品スーパーに“ミカヅキモモコ”のコーナーを展開していゆきたいと思っています。


最後に世の中のトレンド。消費者がいまどこを向いているのか、それの分析と判断は、ビジネスに直結すると思います。
直近の傾向と、これからこうなるだろうという、近未来予測はどうでしょうか。
どんな時代でも、安くて価値のある物を提供し続ける限り、景気の影響を受けずに消費者の心を捉えることができると思っています。