━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ガリヴァーの森      第64号 (2010/4/1)                   総合出版 リトル・ガリヴァー社        http://www.l-gulliver.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇Contents◇◆================================================== ●社長・富樫庸よりご挨拶 ●市源小次郎の岡目八目 ●Web連載 更新のお知らせ ●駆け込み寺 (64) ●今週のおすすめ 新刊案内 ●編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 社長・富樫庸よりご挨拶 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ こんにちは、社長の富樫です。 いきなりだが、邪馬台国はどこにあったのかという説を天文学からひもと こうとした学者がいる。つまり、古代の皆既日食が古文書に「太陽が消え た」とか「闇に包まれた」と示されているからだ。つまり、その地で皆既 日食が見えたというわけである。歴史の時間と、どこから見えたのかの特 定ができれば、九州説か畿内説かが判断できるというわけだ。さてさて、 卑弥呼の居住地が見つかった畿内説が有力になったとされる中での、新説 となるか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 市源小次郎の岡目八目 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ 「私は独身です」、「掃除をしてもらうために女性にカードを預けていた。 規則的に何ら問題ない」 事務所関係者どころか家族でもない女性、下世話風に言うと“飲み屋のネ ーチャン”に議員宿舎のカードキーを貸与していた問題についての中井治 国家公安委員長、防災担当、拉致問題担当相のコメントだ。 「何か問題ならはっきり言ってください」 これは、報道陣から「まったく問題ないとの認識のようだが」と聞かれた ときの答だ。 「違法かどうかではなく、民間人が倫理や社会的責任に照らして自身を律 している時代に全く通用しない」という指摘には、「問題ないですよ。お 調べください。管理も民間会社で、国が管理しているわけでもない。朝も 受付で確かめた。衆院にも問い合わせたが、届けでなければならないとの 規則は『一切ありません』とのことだった」と答え、「こんなことで規則 ができてほかの議員に迷惑かけちゃ僕がつらいな。うらまれるな。僕自身 ではなく、皆が迷惑する」と続けている。 聞きようによっては、議員宿舎を利用している議員は、みんな女(あるい は男)を連れ込んでいると言わんばかりのコメントだ。 そもそも、民間相場で月50万は下らない豪華な議員宿舎に9万2千円で 入ってもらっているのは、議員として、きちんと仕事をしてもらうためで あり、ここでエセ恋愛ごっこをしてもらうためではない。 ここを利用している国会議員が「素性の分からないホステスがカードキー を常時保有しているというのは、恐ろしい。カードが暴力団員や右翼など に渡り、議員を狙ったテロに繋がる可能性もある」と憤慨していたが、恐 ろしいのはテロだけではない。 議員宿舎が半島にある国などのインテリジェンスの仕掛けたハニー・トラ ップの舞台となっている可能性があるということだ。 白タクを取り締まる警察を掌管する立場のくせに、白タクを使って「白タ クかどうか分からなかった」とも応えているように、危機管理もなにも、 自分の職務さえ分かっていないこの人は、小林議員と北教組の関係につい て、「(選挙で)悪戦苦闘しているの者からみると、お金がなくなったら どこかから出てくるとは、うらやましいかぎり」と述べ、小沢一郎の側近 3人の逮捕には「(逮捕は)特捜部の権限としてあるが、特捜部も説明責 任がある」と述べている。 幹事長になってはいけない人に繰られた、首相になってはいけない人と大 臣になっていけない人たちによる政治。日本政府の迷走がエープリル・フ ールであって欲しいと思うのは私だけだろうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ Web連載 更新のお知らせ ◇◆ ------------------------------------------------------------------ Webで触れる文学・(次回の更新日は4月1日) http://www.l-gulliver.com/webseries/index.html 4月からニューフェイスの書き手が登場。さらなるアドベンチャーを邁進し ます。こうご期待!! ------------------------------------------------------------------ ● 国沢裕(くにざわゆう)『光と闇のゲノム』 舞台はある高校の学園生活。生まれつき「在らざるモノが視える」体質の 主人公比奈子と、ひとつ年上の姉多佳子のあいだに起こる高校生たちの行 方不明事件。ふたりは事件の解決に動くが、校内では違法の「キメラ」実 験が秘密裏に行われていた。 それを目撃した者が拉致されている。「命の尊厳」「生命倫理」がテーマ のひとつともなる、兄弟姉妹の確執と和解がキーポイントになる。 ・著者プロフィール 兵庫県神戸市出身。 武庫川女子大学文学部教育学科初等教育専攻人間関係コース卒業。 日本心理学会認定心理士・レクリエーション指導者資格有。 ------------------------------------------------------------------ ● トーマス青木『ポジョニ・ウッチャ2』 東欧ハンガリーの首都ブダペストを舞台にした異色の日記風小説。 元旅行会社の営業マンだった中年日本人は退職後、新天地を求めて東欧に 飛ぶ。そこでかれが手に染めたのは外国芸能人斡旋業だった。東欧という 新しいメート を開発し、斬新なプランを打ち立てた。見知らぬ国での人と の出会い、そして芸能関係者との悲喜こもごもが織りなす人生の表と裏が 独創的タッチで綴られる。 第一巻では、ブダペストで始まる新たな生活と出会いの序章。 第二巻では、第八章「ブタペストの夏休み」から再スタート。 ・著者プロフィール 昭和42年・広島商科大学(現・修道大学)商学部卒業。 昭和42〜61年・日本通運株式会社航空事業部所属海外旅行担当として活躍。 昭和61年・上記企業中途退社の後、海外放浪自由人となり現在に至る。 平成2〜平成9年・ハンガリーのブダペストに拠点を持ち、旅行業関連サー ビス業のコンサルタントビジネスに従事。 平成10〜14年・インドネシア東ジャワ州及びバリ州に活動拠点を移し、大 学自治活動と観光産業育成の指導にあたる。 平成15年より現在まで、日本に拠点を移し執筆活動に入る。 既刊『ポジョニ・ウッチャ1』(2007.12発売) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/02aoki.html ------------------------------------------------------------------ ● 喜多圭介『八雲立つ』 山陰地方出雲を舞台に、文学を志す主人公孝夫の、家族や一族への思いを 語り、他方で捨てきれない文学への思いを綴る。「家計に余裕がないのは 孝夫が文学を優先して、予備校講師としては中途半端な稼ぎしかなかった ためである。作家となって身を立てる、このことにも迷いがあった。」と 書く。 既刊「断崖に立つ女」(2008.7発売) ・著者プロフィール 1942年生-2009年2月没 愛媛県 慶應義塾文学部(通信教育課程)卒 学習塾経営 大阪文学学校卒後芥川賞候補作家鄭承博氏と同人誌活動 ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/05kita.html ------------------------------------------------------------------ ● 大山真善美(ますみ) 詩集『自転車操業』 元教師からの華麗なる(?)転身のすえ、現在は整体師や占いなどの稼業に。 マルチな才能を発揮する詩人であり、エッセイスト。 詩編は、現在から過去の、元夫などとの、微妙な対話を引き出している。 ・著者プロフィール 1961年山口県阿武郡むつみ村に生まれる 1984年上智大学外国学部英語学科卒業、中学校教師になる 2004年国民文化祭やまがた入選 岡山大学大学院教育学部終了 快福屋開催 2008年快福屋を法人化する 主な著書 「教師になったら読む本」詩集「シンデレラの離婚」「試験に合格する本」 「離婚時代」 その他 国民文化祭やまぐち「第21回国民文化祭実行委員会会長賞」受賞(朗読部門) 国民文化祭とくしま「徳島県詩人協会会長賞」受賞 「学校の裏側」出版 広島県民文化祭「実行委員会会長賞」受賞 「学校の裏側」中国新聞連載 原爆詩一八一人集の翻訳に参加 詩誌「火皿」参加 既刊詩集『恋は一億分の一の奇跡』(2009.6発売) ▼ インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/12ooyama.html ------------------------------------------------------------------ ●大沼美穂『斎理幻夜(さいりげんや)』 宮城県丸森に「斎理屋敷」という観光名所があり、丸森は昔の町並みがと ても風情があり、そこを舞台にした物語。学生時代の旧友の再会から、愛 憎劇が始まる。「出張ホスト」という顔を持つ男のこころの屈折と、愛の 悲劇。 ・著者プロフィール 昭和32年、宮城県生まれ。宮城学院女子短期大学卒業。 著書:KKベストセラーズ「おもわず涙がこぼれる22の結婚式物語」に「逝 く父に見守られて」を掲載。それが小説を書くきっかけとなる。 現在、インターネット小説サイトにて作品を発表し創作活動を続けている。 クリエーター応援サイト「for writer」にて、「爆笑。女の人生」を掲載。 人気ランキングで現在連続第一位を獲得。 既刊「時空の旅人たち」(2009.7発売) ▼インタビューページはこちら  http://www.l-gulliver.com/interview/19oonuma.html ------------------------------------------------------------------ ●喜多圭介『淀川河川敷』(完結) 淀川近くに貧しく暮らす母と息子。母はダンサーでいつも帰りが遅い。わ びしく待つ息子の、残酷な夢と現実が交錯し、著者のリアルで克明な筆致 が光る。 本作品は、喜多氏の初期の作品。 ------------------------------------------------------------------ ●木村司『夢のつづき』(完結) ・著者プロフィール 1975年、神戸に生まれる。 高校卒業後は、フリーター、競馬場勤務などを経て、2005年に気象予報士 試験に合格。 現在は、気象会社に勤める傍らで執筆活動を行う。 既刊「馬蹄の下から」(2009.2発売) ▼インタビューページはこちら  http://www.l-gulliver.com/interview/14kimura.html ------------------------------------------------------------------ ●柴崎昭雄『歩く速さで』 ・著者プロフィール 1965年5月15日、青森県に生まれる。 1983年の交通事故による頚髄損傷(両上下肢機能全廃) 以来、車椅子の生活。 1990年頃、ラジオ川柳番組をきっかけに本格的に川柳を始める。 1995年、第一句集「木馬館」出版 1999年、第十七回川柳Z賞大賞受賞 2004年、第二句集「少年地図」出版 2007年、信毎ホームページ大賞ブログ部門優秀賞受賞 現代川柳「新思潮」正会員。詩誌「胴乱」所属。 1994年、第22回青森県文芸新人賞受賞 1996年、東奥日報社主催第24回青森県詩祭第一位 新詩集「てのひらの月」刊行決定!! 既刊「ゼロの握手」(2008.10発売) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/11shibasaki.html ------------------------------------------------------------------ ●山田将一『現代詩』(完結) 今年から連載させて頂くボクの現代詩は、大きな意味で「愛」をテーマに した詩を綴っていく予定です。 毎月、5篇(このぐらいが読みやすく適度だと思います)の詩を季節や時 節に併せて、いまに感じたことを書いていきたい。 ・著者プロフィール 1963年 大阪に生まれる。 美術家。美術デザイナー。 詩人であり、楽曲としての作詞も手がける。 ------------------------------------------------------------------ ●立川鈴『透明時間』(完結) ・著者プロフィール 1983年、鹿児島県生まれ。 19歳の時に詩を書き出す。 現在も継続して詩に触れる日常を送る。 ------------------------------------------------------------------ ●支刈誠也『こちら人間局、日本部、東京担当』(完結) ・著者プロフィール 1944年、新潟県長岡市生まれ。 東京大学農学部農芸化学科卒業後、鐘淵化学に就職。 在、ゴールドコースト。 既刊「黄色い花の咲く丘」(2007.5) 「品格のすすめ」(2009.1) 「ヤマシタ・コード」(2009.4) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/03shikari.html ------------------------------------------------------------------ ●米村貴裕『ズバリ解決!妖獣結社』(完結) 人畜がまだ「科学」を知らない混沌とした時代、この地にべらぼうな会社 が登場していた! 相思相愛の妖獣(ビースト)たちが青年の元に大・集・結。 愛と請求書を武器に依頼へ応え、魔女や帝王のたくらみをぶっ飛ばす! 天上天下を揺るがし、走る、戦う、そして一途な想いに胸がキュン。 そう、愛のかたちにキマリはないのだから――。 ・著者プロフィール 1974年横浜生まれ。近畿大学大学院卒。 2001年在学中にイナズマを起業。 現在、有限会社イナズマ取締役・大学非常勤講師兼務。 ペーパークラフトやIT関連事業をこなしつつ、執筆活動を行う。 既刊「ビースト・コード」(07.4) 「ダイヤモンド・ビースト」(08.6) 「レシピエント・ビースト」(09.2) 「ウルティメイト・ビースト」(09.2) 「ビースト・シフト」(09.9) 「ビースト・オブジェクター」(10.2.10) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/04yonemura.html http://www.l-gulliver.com/interview/21yonemura.html ------------------------------------------------------------------ ●支刈誠也『海外のすすめ 笑えるほどおかしな日本人』(完結) 日本は今や高齢化社会のまっただ中。そんな世代の人たちが、永の住処と して海外に求めるニーズも少なくない。 かくいう本書の著者は、在オーストラリア。長く海外生活の体験をへて、 そのノウハウを学んだ。本書ではその海外を生き抜くノウハウを初めて公 開いただいたもの。 ぜひ、参考にされたい。 ------------------------------------------------------------------ ●喜多圭介『図書館の白い猫』(完結) ある日、主人公は図書館に住み着く白い猫と遭遇する。ここから人間と猫 の、愉快な交流が始まった。猫語なることばを理解する主人公の、軽妙な 語り口と、さりげない、こころ温まるユーモア小説。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 駆け込み寺 (64) ◇◆ ------------------------------------------------------------------ 少し気になるニュースがあって、出版大手31社が電子書籍市場の開拓のた めに、協会を設立し、始動したということだ。そこで、代表理事になった 方の発言によると、1)著者の権利である著作権が守られること。2)出版社 の利益が損なわれることのないこと。3)電子書籍と既存の書籍の共存の道 を示す。という意味の発言をされた。筋としてはこれで良いと思うが、問 題は日本の市場性である。グーグル、アマゾンが電子書籍に本格参入して きたいま、日本に及ぼす影響は大きいが、アマゾンに関して言えば、日本 ペンクラブは反対の意思を示していた。すなわち、著作権が守られないと したものだ。 ただし、現行の実態を見ると、コミック系では、ペーパー書籍と電子書籍 の共存(同時か、並行して投入されている)がすでになされているというこ とだ。それに対してのユーザーからのクレームとか、反対の声はなく、む しろ出版社側では相乗効果ありと見ている。 コミックだけでなく、一般書の共存は可能なのか。たとえば、電子化によ る単行本ユーザーを失うとした理屈はコミックの例を見る限り、説得力が ない。 消費パターンが違うし、求めるニーズも二分化されるのではないか。 世代的ニーズも無視できない。ケータイの普及などから、20代、30代は必 需品、そこから派生する電子的商品は普通に売られている。 出版界の低迷の一因には、「若い世代の読書離れ」を指摘する向きもある がそれを復活させるきっかけに書籍電子化があるのではないか。 余談だが、さっそく電子化書籍のソフト売り込み合戦が水面下で動いてい る。むろん、出版社に向けてのそれで、価格帯は150万前後という。高いか 安いかということもあるが、そこのメーカーさんの話によると、Mac版はな いと聞いた。うぬぬ、WinPCしか相手にされていないということか。違法コ ピーをガードしたソフトと聞いたが、一度ダウンロードされたものがコピペ できないガードの方法って、あるのだろうか。 ▼関連サイト「四天王寺小説道場」 http://blogs.yahoo.co.jp/tontoniboy ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 今週のおすすめ 新刊案内 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ ●佐藤ミツアキ著『パパのラブレター 子供たちと離れて暮らすパパの日 記』 A5判・196頁・並製本・売価1500円・10年5月10日発売予定 世間には事情があって離婚する若い夫婦がいる。この著書もまた、バツイ チの父と母になった。しかし、二人の息子がいた。親権をもつ母親の元に いる息子たちと定期的に会うパパの、愛するこころにあふれた思いが切な く、涙を誘う。「家庭が崩壊しても父と子の魂はたがいに呼び合う」、感 動の物語だと、タレント浜村淳さんも絶賛した。 ------------------------------------------------------------------ ●濱口隆義著『四百年の長い旅 』 四六判・250頁・上製本・売価1700円・10年4月30日発売予定 「神戸震災」前日を伏線にした、19篇のオムニバスストーリー。「運命の 日」を発表した著者は、さらに大きな運命に翻弄されるがごとく、新作 「四百年の長い旅」を発表する。かつて、島は半島から連れられた朝鮮の 人たちがいた。その血を受け継ぐ者たちは、400年という圧倒する時間に、 血の絆、半島の絆を強く意識する。 ほかに第65回文學界新人賞佳作『游泥の海』、すばる掲載『海暦』、文学 界掲載『海籠り』を掲載する。 ------------------------------------------------------------------ ●濱口隆義著『運命の日 一九九五・一・一六』 四六判・195頁・上製本・売価1400円・10年2月10日発売 1995.1.16の、「神戸震災」前日を基軸とした、19篇のオムニバスストーリ ー。表題の「運命」が迫るその日、人々は「なにをしていたのだろう」。 鬼気迫る筆致に息のむ展開が待っていた。 濱口氏は、第67回「文学界新人賞」を「夏の果て」にて受賞。「運命の日」 は、「すばる」に発表したものを加筆・修正した作品。 http://tinyurl.com/yhz8lj9 ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/22hamaguchi.html ------------------------------------------------------------------ ●米村貴裕著『ビースト・オブジェクター』 四六判・250頁・並製本・売価1000円・10年2月10日発売 「オブジェクター」はゲーム・キャラクターのデジタル信号を物質化する 夢の装置だ。 ゲームの人工知能AIの開発にもたずさわった龍児は、自分の特別なキャ ラクターであるブロンズドラゴンのローネを出現させた。それは龍児が想 う理想的な「ひと」となった??。 しかしローネと同様に学習能力の高いAIが、現代文明を大きく変化させ 始めた。はたして最愛のローネは暴走し、龍児をも「分解」してしまうの か? 揺るぎない論理とダイナミックな恋慕が錯綜して挑み合う、シュミレーショ ン的SFファンタジーが登場。 http://tinyurl.com/yz92l55 ▼インタビューページはこちら   http://www.l-gulliver.com/interview/04yonemura.html http://www.l-gulliver.com/interview/21yonemura.html ------------------------------------------------------------------ ●畑島喜久生著『いま日本の教育を考える4』 四六判・264頁・並製本・売価1800円・10年2月25日発売 教育の現場を見つめ続ける著者が贈るシリーズ第4弾。過去、3冊までは 日本図書館協会選定図書に選ばれる。 このシリーズでは、いまの日本の教育のおかれている状況を分析し、ある べき姿として、海外教育事情を参照しながら、日本型教育の“原点”を求 めた。 日本の地域コミュニティーの基盤が崩れ、愛国心的教育、管理・強制主義 的、成果主義的な教員評価、学校評価が顕著である現在、教育の一大展開 期にあるする指揮者が多い。これからの教育はどうなるのか。引き続いて、 第5弾をもって「総括」総論とする。 http://tinyurl.com/yhdjzcd ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/08hatajima.html ------------------------------------------------------------------ ● 松浦徹郎著『次元回廊の翼』 B6変形判・210頁・ソフトカバー・売価1200円・11月20日発売 ある親子が経営する、産業廃棄物、いわゆる放射性廃棄物の処理を専門と する零細な会社。いつも軽飛行機に搭乗し、廃棄の「場所」である異次元 空間の回廊へと飛び立つ。 そこに待ちかまえるテロリストたちの戦闘機と、護衛のための戦闘機「雷 神」とのバトル。 異次元空間の「次元回廊」には謎があった。政府の陰謀を暴くべく、若き 操縦士葉狩勇太が立ち上がった。 http://tinyurl.com/yj95e58 既刊「裏山の秘密基地」(2009.4発売) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/18matsuura.html ------------------------------------------------------------------ ◎好評発売中◎ ● 外岡立人著『パンデミック追跡者』第1・第2・第3巻 四六判・210〜230P・ハードカバー・売価各巻1500円 本書は、一昨年2008年暮れより、WHOが警告した新型インフルエンザが世界 的に蔓延する(パンデミック)警戒を受けて、著者が専門家の立場から、この 新型インフル・日本上陸という設定のもとに書き進められた。 ところが、2009年以降、小説レベルとほぼ同時進行で、新型インフルが流行 し、WHOは最高レベルの「フェーズ6」として、世界に警戒を呼びかけている。 昨年暮れの国内の防衛体制は、ワクチン投与などの医療サービスを徹底させ る途上にある。 ところで、小説では、遠田医師らの活躍と、海外でのチームワークが功を奏 して、撃退へと突き進む。途中、新型ワクチンに関する専門知識をマスター しながら、スリリングな展開が第3巻まで続き、読者を飽きさせないストーリ ーとなっている。 http://tinyurl.com/yfmsxrx http://tinyurl.com/yzoadxr http://tinyurl.com/yhnj24r 現在、巻1・巻2・巻3の「立ち読み」を当社サイトで公開中。 http://www.l-gulliver.com/special/pandemick.html ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/13tonooka.html ------------------------------------------------------------------ ▼新刊情報はこちら http://www.l-gulliver.com/book/newbooks.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 編集後記 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ 編集長の龍田龍人です。 もう3月だというのに寒の戻りがあるなど、衣装入れ替えも微妙な時期で すね。 今年は日本に限らず大雪が降ったかと思えば、干ばつのところもあるなど、 異常気象がつづいています。 映画にありましたように「2012」年に人類は滅亡するのでしょうか。 二酸化炭素による温暖化問題や森林伐採など滅亡に値するようなことを、 人間はやっていますが、少しでもいいので「エコ」を考える時代になって くれればいいな、と思っています。ちりも積もれば山となる、ですから。 ▼ご意見、ご感想などはこちらのメールアドレスまでお願いします。 gmm@l-gulliver.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 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