━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ガリヴァーの森      第234号 (2013/7/4)           総合出版 リトル・ガリヴァー社            http://www.l-gulliver.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇Contents◇◆================================================== ●社長・富樫庸よりご挨拶 ●市源小次郎の岡目八目 ●Web連載 更新のお知らせ ●駆け込み寺 (234) ●速報「ガリヴァー川柳」第4回入選作発表 ●今週のおすすめ 新刊案内 ●編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 社長・富樫庸よりご挨拶 ◇◆ ----------------------------------------------------------------- 7月はいろいろの行事が目白押しだが、メインは参議院選であろう。 保守系が過半数を取れるかが注目されるが、まず120%間違いないだろう。 それで、衆参での過半数取りによって、「ねじれ」は解消されるが、問題 はその次だ。憲法の改正は果たしてどうなるのか。この一点が最大のヤマ だ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 市源小次郎の岡目八目 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ これほど、「非国民」、「売国奴」という言葉が似合う人はいないだろう。 今年1月、でっち上げのオンパレードである南京大虐殺記念館を訪ね、謝 罪したと思ったら、こんどは、香港のテレビ取材に対し、「(日本の尖閣 領有)は、日本が盗み取った中国東北地方や台湾などの島嶼を中国に返還 するとのカイロ宣言に違反する」という中国の主張に関し、「中国から見 れば十分に成り立つ話だ。日本が盗んだと思われても仕方がない」と明言 した。 鳩山由紀夫のことだが、本人は、日本の記者団に、「(中国に理解を示す 発言は)していない」と反論したらしいが、同時に、「日本の固有の領土 というのは、ポツダム宣言に書いてある。固有の領土は北海道、本州、四 国、九州。日本は戦争に負けて、それが固有の領土になった。その後は連 合国軍が決める島だ、残念ながら、他の島を日本のものにしてもらえるか どうかは連合国軍が判断するということになってしまった。したがって固 有の領土という話じゃない」と言う発言をし、政府関係者の不勉強を責め ている。 たしかに、ポツダム宣言の第8条には、『カイロ宣言(Declaration』 の条項は履行さるべきものとし、日本の主権は本州、北海道、九州、四国 及び、われわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする』とあり、 「カイロ宣言」と称されるものには、『同盟国(英米中)の目的は、19 14年の第一次世界戦争の開始以後に日本国が奪取し又は占領した太平洋 におけるすべての島を日本国からはく奪すること、並びに満洲、台湾及び 澎湖島のような日本国が清国人から盗取したすべての地域を中華民国に返 還することにある』とある。 しかし、中国が、1943年12月1日に出されたと主張している「カイ ロ宣言」なるものは、この世に存在しない。 1943年11月22日、ルーズベルト、チャーチル、蒋介石の3人によ りカイロで行われた会談後に発表された声明が「カイロ宣言」と称される が、この会談では公文書と呼ぶべきものが現存しておらず、残されている のはメディア・リリースとして公表されたものだけだ(Ciro Conference であり、Ciro Declarationではない)。 そもそも、12月1日には、ルーズベルトとチャーチルは、テヘランでス ターリンと会議を開いていたし、蒋介石は、すでに重慶にもどっていたか ら、3者がサインした「宣言書」など残っているはずはないし、日本が国 際条約に則り取得した台湾や澎湖島を「日本国が清国人から盗取した地域」 と表現するようなものが、国際的に有効な宣言であるはずがない。 ポツダム宣言8条で有効な部分は、「日本の主権は本州、北海道、九州、 四国及びわれわれの決定する周辺小諸島に限定するものとする」だけであ り、ここで規定された「周辺小諸島」については、サンフランシスコ講和 条約(1951年)で、「琉球諸島、大東諸島、小笠原群島、西之島、沖 の鳥島、南鳥島などを合衆国の信託統治制度の下におくこと」とされた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ Web連載 更新のお知らせ ◇◆ ------------------------------------------------------------------ Webで触れる文学 (次回の更新日は2013年7月15日) http://www.l-gulliver.com/webseries/index.html ------------------------------------------------------------------ ●こおり砂糖 新連載「竹芝伝説」(連載7回) 「更級日記」のたけしば伝説は菅原孝標女の空想話だという人もいますが、 調べてみると、歴史上の人物がモデルだったのです。この人は恵美押勝の 乱にかかわっていきます。 子孫は「平将門記」に出てくる武蔵武芝です。大河ドラマでは斬られまし たが、現実には生き延び、平良文のもとに。 氷川神社には菅原道真が合祀されています。これは菅原孝標女と縁故のあ る人物が武蔵武芝の子孫と婚姻したからです。 「泣き空」(完結) ・著者プロフィール 愛知県生まれ 高校卒業後、各種学校、専門学校卒。 現在は主婦。 ------------------------------------------------------------------ ● 山田将一(やまだまさかず) 『SURFICTION〜シュールフィクション (詩的ショート集)』(連載11回) 独自の詩的ショート集〔全18話〕 超現実的なる抒情掌編の書き下ろし。 退屈しのぎにオモシロク刺激的です!! ぽえっと読んでくださいませーるす。 ・著者プロフィール 1963年 大阪に生まれる。 美術家・現代詩人 ------------------------------------------------------------------ ● 万彩タモン(まんさい) 『万彩タモンの万彩柳譚』(連載14回) 時事、世相をとらまえての、川柳一句。 ・著者プロフィール 1964年、京都大学工学部卒業 (株)クラレで人工皮革クラリーノの開発に従事。 5年後に脱サラして自動車部品の製造開始。 2011年引退。 処女小説が「ノサバリスム」(1999年11月)「ノサバリズム2」(2012年3 月) ------------------------------------------------------------------ ● 円野 越(まどのえつ) 『パッチワーク・ワールド』(完結) 『約束』(完結) ------------------------------------------------------------------ ●大登 鶴(おおのぼりつる)『炎(ほむら)の十字架』(完結) 不可解な自殺と他殺のあいだを結ぶ点と線。そこには、日本人の陰謀が隠 されていた。ジャーナリストの顔と、悪徳の顔の二重面相をあばく。 『神さまの恋人』(完結) 『天神橋六丁目界隈』(完結) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 駆け込み寺 (234) ◇◆ ------------------------------------------------------------------  村上春樹の「色彩を持たない 多崎つくると、かれの巡礼の年」は、そ ろそろヒートの時期は過ぎたであろうか。  FaceBookで、友人の同業編集者が、すてきな紹介をしてくれた。わたし も気づいていたが、これを指摘していなかった。  それは、「人の心と心は調和だけで結びついているのではない。それは むしろ傷と傷によって深く結びついているのだ。痛みと痛みによって、脆 さと脆さによって繋がっているのだ。悲痛な叫びを含まない静けさはなく、 血を地面に流さない赦しはなく、痛切な喪失を通り抜けない受容はない。 それが真の調和の根底にあるものだ」(本書より)。名言だ。  確かにここに、この小説の人間関係の極地点がある。多崎つくるは、友 人が多いわけではなく、むしろ、高校時代の「切れた友人関係」にトラウ マ感覚すら感じていた。  もし、それをことばにすれば、上記のことになるのではあるまいか。  ひととひとの関係のデリカシー、その弱さ、脆さが暗示した、過去の、 不当な人間関係の根底に流れているものだ。    あるいは現実の社会においても、癒されぬ関係性もあるかもしれない。 だから、「絶交」ということばがあるのかもしれない。  まさに、村上作品は、「絶交小説」という形容こそ、ふさわしいのかも しれない。  もし、この作品の読後感として、自分の中に、ある共通した感覚が宿っ たならば、間違いなく、人間関係に傷ついたことのあるといえまいか。 ▼関連サイト「四天王寺小説道場」 http://blogs.yahoo.co.jp/tontoniboy ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 「現代詩ネット選集」募集開始しました● ------------------------------------------------------------------  6月1日より、現代詩ネット版の募集をします。  毎月15日締め切りです。  詳細は、以下のアドレスにアクセスしてください。 http://www.l-gulliver.com/gendaishi/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 「ガリヴァー俳句塾」がスタートしました● ------------------------------------------------------------------ 6月1日より、公式サイトで、俳句作品の募集を始めました。 毎月15日を締め日とし、月末には、入選作発表の予定で行います。 皆様、どうぞ、ふるってご参加ください。 詳しくは、以下のアドレスにアクセスしてください。 http://www.l-gulliver.com/haiku/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●「ガリヴァー川柳」第5回作品募集中● ------------------------------------------------------------------  第4回目の投稿は、6月15日の締めきりで終わりました。  投稿いただいた皆様、ありがとうございます。  引き続き、第4回の募集を開始します。締め切りは、6月15日です。  第4回目の結果発表は、下記のサイトで。  詳しくは、「募集要項」をごらん下さい。  http://www.l-gulliver.com/senryu/form.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎ 第4回「ガリヴァー川柳」入選作を発表◎ ------------------------------------------------------------------ 6月15日に締め切りとなった第4回。投稿は全部で89句。4名による選考を 行い、以下、4句の入選作としました。 また、その前に、「二次通過作品」は、15句。ここから入選作が絞り込ま れました。 《入選作》  ☆表紙買い本も亭主もハズレくじ  香月  ☆ふるさとを蹴って都会に踏まれてる  門坂蛍  ☆ギャルたちが顔に塗りこむ非常識 夏舟  ☆信号が青青青で子に土産  あまた ◎ 二次通過作品の10点  亡き親の脛まだ齧るニートの子  しげのり  名句寄せ千切って貼って五七五  バンバン爺  人生の最大の無駄自費出版  ほっぺん  亡き父がシャツに残した加齢臭  百合香  お話の先が気になるもみじの手  もぐら  絵本見て自作自演の孫娘  もぐら  迂闊にも値引きシールで無駄を買う  門坂蛍  印税で暮らす夢みてはや白髪  夕顔  若き日の自分さがしの文庫本  やまゆり  痩せる本買って痩せたの財布だけ  極楽トンボ  以上のように決定しました。  詳細は、公式サイト「ガリヴァー川柳」にて、ネットにて公開中。 http://www.l-gulliver.com/senryu/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 今週のおすすめ 新刊案内 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ ● 米村貴裕著『あたしの主さまと言霊の龍』 新書判・210p・予価1000円・2013年8月発売予定 ドシでおちゃめな高校生リン、正体はじつは秘密機関に属する「くのいち」 見習い。警護を命じられた相手は、世界存亡のキーとなる抗体と戦える 「言霊の龍」と、つながりのある主だった。その抗体は、「人間を食う生 命体」へと変貌する。 救いの道は、「抗体」と拮抗できる「言霊の龍」の発現。果たして、世界 に救いはあるのか。 ------------------------------------------------------------------ ● 武田久生著『月光町ブルース』 四六判・220p・予価1200円・2013年8月発売予定 「月光町ブルース」と「ホラ吹き松吉」の2作を収録。武田久生氏の書き 下ろし作品集。表題の作品は、ストリートミュージシャン「プロ」と、心 臓疾患の少女との、小さな約束が始まりだった。彼女の友達を駅に迎えに 行くのを手伝う「プロ」。チャリを爆走させて、間に合わせた。が、それ が彼女のいのちの始まりだった。 「ホラ吹き松吉」は、主人公松吉はあまりに奇想天外な生き方をしている ので、周りから敬遠されていた。自炊生活の、風流な老人。しかし、そこ に、意外な「お友達」がいた。塾を抜け出して通う少年、そして、多重人 格の青年。松吉を囲んで、意外な事件へと発展する。 ------------------------------------------------------------------ ● 支刈誠也著『もう一つの甲子園 忘れられたヒーローたち』 新書判・256p・予価1300円・2013年7月発売予定 「伝説の女優」原節子が、15歳の時に出演した、甲子園を目指す 旧制中学の野球部を舞台にした映画「魂(たま)を投げろ」(1935年)の フィルムが発見された。 この映画をヒントに、戦前、戦後の甲子園を舞台した懐かしの名選手、名 勝負に光を当てる。他方、高校野球のメッカを軸にした、それを支えて来 た縁の下の力持ちたち、そして、運命の悪戯や巨大なモンスター「戦争」 に人生を翻弄された人たちにふれながら、一球の白球をめぐる、深い謎を 解読する。 ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/03shikari.html ------------------------------------------------------------------ ● 物河 昭著『ミカヅキモモコ 女子社員総幸福度』 四六判・242p・予価1500円・2013年5月30日発売 最近人気急上昇の「300円ショップ」の「ミカヅキモモコ」。この会社は、 大変ユニークな経営として有名だ。じつは男性は物河社長、お一人、他の 社員はすべて女子というスタッフ。いってみれば、女子のパワーが結集し た会社である。物河社長が女子力アップのために最大限信頼し、実践して きた、さまざまのテクニックを惜しげもなく公開した一冊がこれだ。 帯の推薦人には、「カンブリア宮殿」の親父である作家村上龍。以前、こ の番組に出演されてからのお知り合いである。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970736/ (amazonリンクページ) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/33monokawa.html ------------------------------------------------------------------ ●米村貴裕著『ルリヤと幻惑の龍〜愛しき僕のドラゴン〜』 新書判・256頁、売価1000円、2013年03月11日発売  ビースト・SFファンタジーシリーズ第8弾・ファイナル。  パラレル・ワールドは実在していた! そして伝説のドラゴンも――。  ルリヤは幻のドラゴンと出会い、ときに戦い、ときに愛し、共に旅をする。  そこでふたりは、お互いの心を深く知り「ふたつの世界」がおちいった 「ふたつの試 練」に挑むチャレンジャーと化していく。  全未来はたった一人と若き一頭にたくされた。生き残る方は、はたして ――。科学と奇跡が乱れる怒涛のストーリー今、開幕。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970698/ (amazonリンクページ) 既刊『ビースト・コード』(07.4) 『ダイヤモンド・ビースト』(08.6) 『レシピエント・ビースト』(09.2) 『ウルティメイト・ビースト』(09.2) 『ビースト・シフト』(09.9) 『ビースト・オブジェクター』(10.2.10) 『ビースト・レシーバー』(11.2) 『ビースト・コード201X』(12.5) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/04yonemura.html http://www.l-gulliver.com/interview/21yonemura.html ------------------------------------------------------------------ ● 玉木文憲著『ふたりで紡ぐ世界旅2』  四六判・238頁・予価1600円・2013年7月予定 車椅子パワーを見逃すわけにはいかない。精力的に世界に旅立つ玉木文憲 さんの「世界旅パート2」では、ドイツ、香港、カナダ、中国、ハワイ、 ラスベガス、英国、スペイン、シンガポールと、文字通りの世界を股にか けてである。そこに待ち受ける感動の出会いとパプニングがお楽しみ。 「ふたりで紡ぐ世界旅」のパート2。 ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/01tamaki.html http://www.l-gulliver.com/interview/20tamaki.html ------------------------------------------------------------------ ●津田美智子著『奇跡の芯体操  絶望的な日々からの脱出』  四六判・238p・売価1600円・2012年12月10日発売  自らの身体的な不調が、体の中の筋肉の異常であり、原因であると知っ た著者は、整体指導者の道を突き進めた。そこで得た結論は、脊椎にある 中心「芯」の発見と同時に、芯の追及にあった。そこから「芯体操」は生 まれ、苦しむ著者は絶望の日々から脱出した。しかし、並の苦しみではな かった。その全容と、芯体操の創立の秘話を公開する。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970701/ (amazonリンクページ) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/32tsuda.html ------------------------------------------------------------------ ● 福堀武彦著『Nさんの中国仕事始末記』 新書判・288頁・予価1000円・2013年7月発売予定  前作の『危ない中国、何も知らない中国人』に続く、第2弾。同じ新書 シリーズの2冊目。本稿は北京オリンピックから、最新の尖閣諸島問題ま でを、中国在住の著者が、その体験的な視点から「いまの中国」を切り込む。  当メルマガに連載してきた記事を整備一新したものをまとめたもの。 ▼  インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/06fukuhori.html ------------------------------------------------------------------ ● 佐藤ミツアキ著『パパのつうしんぼ』 A5判・250頁・予価1500円・2013年7月発売予定  前作の『パパのラブレター』に続く、第2弾。離婚した夫婦には子供が 二人。その親権は裁判になり、母親のものになった。しかし、我が子の意 識は父親にもある。たびたび、父は息子たちに会いに行く。  しかし、いつか時間の経過によって子供たちは成長し、少しずつ大人に なっていく。父と息子の新しい関係。これを『パパのつうしんぼ』には書 かれている。 ▼  インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/23satou.html ------------------------------------------------------------------ ●篠永哲一著 『洋服職人のすっぺらこっぺら』 四六判・268頁・予価1800円・2013年8月発売予定 「洋服職人」シリーズの3冊め。「すっぺらこっぺら」とは、当地讃岐地 方の方言。世話焼き好きのおしゃべりというニュアンス。  前作「洋服職人の詩」につづき、著者の日常に照らしたエッセイが中心。 地元で継続する同人随筆誌「遍路路」の会の2代目会長。  NHKの地方局では随筆講座を担当し、「随筆の書き方」などの講師をつと める。  著作は、随筆集、詩集など多数。第25回菊池寛賞を受賞している名エッセ イストだ。 ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/24shinonaga.html ------------------------------------------------------------------ ● 畑島喜久生著 『東日本大震災詩集』第2弾 『いま「災後」の日本人の力が試されている』 A5判・110頁・予価1300円・2013年04月発売予定 「3.11」の東日本大震災をテーマとした震災詩集の反響は大き かった。 しかし、その1年後を見たとき、見えてきたものがあった。 原発後遺症、膨大な瓦礫の処理。そして、震災の補償。多くのひとが家族 を失い、離ればなれになった。その現実に照らすと、ひととひとの「絆」 に行き着く。ここから立ち直れ、と著者は強いエールを送った。 ------------------------------------------------------------------ ●畑島喜久生著 3部作の第3部『わが人生の不覚について』 四六判・356頁・予価2100円・2013年04月発売予定 第1部・第2部につづいて、第3部は、畑島喜久生氏の後半期である「保 育専門学校」の校長時代が中心になる。この「保育」を基軸にして、専門 学校の建て直しと、教育のあり方を求めた闘いがあった。一方では、詩人 畑島喜久生としての集大成があり、「全詩集」の刊行や、若き新人たちへ のメッセージにつながる「日本の少年詩」シリーズなどが刊行された。 ------------------------------------------------------------------ ●畑島喜久生著 3部作の第2部『“銃後少年”の哀しき戦後つれづれ』 四六判・368頁・売価2100円・2012年6月27日発売予定 7月25日付、日本図書館協会の「選定図書速報」2823号 で、畑島喜久生 氏の著書が選定図書に選ばれた。 第1部「大日本青少年団への道」に続き、第2部は、「“銃後少年”の哀 しき戦後つれづれ」。終戦とともに、日本の歴史は、復興に向けてコマが すすめられたが、それは容易なことではなく、まして個々の国民にとって の自立は苦難を極めた。畑島青年は、故郷の対馬での教員生活から、勇躍、 日本の中心である首都東京に足を踏み出した。以降、36年間にわたる長き 教員生活があった。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970566/ (amazonリンクページ) ▼  インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/08hatajima.html ------------------------------------------------------------------ ●米村貴裕著『ビースト・コード201X』 新書判・238頁、売価950円、2012年5月25日発売  古代地球で栄え、現代まで引き継がれていた「獣」の遺伝子が【擬獣 化】シグナルで発現可能となったとき……。  黒龍の遺伝子を継いでいた雷貴は獣へ変身し、遺伝子の研究所から逃げ てきた人物や、「獣」の完全な遺伝子を継いでいた仲間と刺客を迎え撃つ。 研究所では蘇った「完全体」たちが人類を根絶やしにし、現代へ復興しよ うと画策していた。  雷貴は、最愛の知子に励まされていたが、彼女自身に人類の命運を決め る記憶が隠されていた!「獣」の血を継ぐふたりは全面対決のシナリオへ ……。  倫理観と愛、友情と絆が交錯するSFファンタジーのリニューアル版。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970604/ (amazonリンクページ) ------------------------------------------------------------------ ●畑島喜久生著『東日本大震災詩集 日本人の力を信じる』 A5判・105頁・売価1300円・2012年4月26日発売 「3.11」の東日本大震災を「東京」で体験した著者は、長崎原爆の被爆者 でもある。そのために、福島原発による、放射能汚染と被災という現実に 目をつむってはおれず、じつに数十年ぶりに「詩」を書き留めた。テーマ は、被災した地域の人たちへのエールであり、かつ日本人全体の「絆」を 信じるというものだ。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970655/ (amazonリンクページ) ------------------------------------------------------------------ ●万彩タモン著『ノサバリズム2』四六判・320頁・売価1800円 2012年3月28日発売 1999年、『ノサバリズム』が刊行され、12年ぶりにパート2が発表された。 中堅企業の社長が、風流に文章を嗜むというテーマから、町工場の親父が この10年ものあいだ、生き残るためのノウハウを学び、そのエキ スを伝授 しようという試み。社会の現象を巧みにとらえ、ユーモアと毒舌のパターン。 しかし、間違いなく、サバイバルのヒントはこの一冊に隠されている。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970647/ (amazonリンクページ) ▼ インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/31mansai.html ------------------------------------------------------------------ ●宇田川森和著『ビィーナスの涙』 四六判・316頁、上製本、予価1500円、2013年8月発売予定  画家の父がパリで客死。残された兄妹は、不遇な青春を送る。  やがて、兄・宗高は、絵筆をとり、画家として再出発する。その最初の モデルに買って出たのは妹・榛名であった。眩しい肢体の向こうに、血を わけた兄妹を越えた「何か」が迫っていた。 ------------------------------------------------------------------ ▼新刊情報はこちら http://www.l-gulliver.com/book/newbooks.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 編集後記 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ 編集長の龍田龍人です。 富士山が世界遺産登録され、1日に山開きとなりました。以前、「やって はいけない」と注意がでている弾丸登山をし、ご来光を拝むことができま した。しかし溶岩の山肌なので硬く、足にダメージがかかり、さらに山頂 付近ではギブアップ組がたくさんいました。気温も0度程度。富士山といっ てもナメたらいけないと感じました。 ▼ご意見、ご感想などはこちらのメールアドレスまでお願いします。 gmm@l-gulliver.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼配信先変更、配信停止の手続きは、こちらからお願いします。 http://www.l-gulliver.com/ ※本メールマガジンに掲載された情報を許可なく転載することを禁じます。 ※本メールマガジンにより生じる損害などについて、弊社は一切責任を負 いません。 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