━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ガリヴァーの森      第100号 (2010/12/9)                   総合出版 リトル・ガリヴァー社        http://www.l-gulliver.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇Contents◇◆================================================== ●社長・富樫庸よりご挨拶 ●市源小次郎の岡目八目 ●Web連載 更新のお知らせ ●駆け込み寺 (100) ●今週のおすすめ 新刊案内 ●編集後記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 社長・富樫庸よりご挨拶 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ 2009年1月にメルマガ準備号を発行してから、ついに100号の大台に乗った。 月4回ペースの発行で、いままで欠番なしでの発行は、これに携わった人 たちのご支援、ご協力のお陰。100%ボランティアで、これといったお手当 もなかった。手弁当でお願いして、ここまでこれたのは奇跡的である。深 く感謝したい。出版社のメルマガという性格上、どんな情報でも満載とい うわけにはいかないが、書籍にかかわる、なにがしかの情報発信になって おれば、嬉しいかぎり。昨今の電子ブックの話題がこれからの出版界の趨 勢をうらなうに違いない。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 市源小次郎の岡目八目 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ 「無い袖は振れない・・・総理大臣が日本国の破産を宣言」 日本政府は、全テレビ・チャンネルのプライムタイムを借り切り、「財政 破綻を目前にした日本を復活させるために国債をチャラにします」と、国 民に向かって総理大臣が頭を下げることを密かに計画している。 ウィキリークスがこんなことを暴露したら、世の中はひっくり返るだろうが、 現在の日本の状態は、1827年、調所広郷が薩摩藩の財政改革をしたと きの状態・・・薩摩藩の負債500万両、年間支払利子60万両に対し、 年間経常収入14万両・・・に酷似している。 借金を完済する術のない日本には、調所が一方的に宣言した「藩債の無利子、 250年債化」をみならい、「国債の250年債化」を宣言するぐらいの 度胸ある総理大臣が求められているということだ。 廃藩置県によって江戸時代以来累積していた諸藩の藩債を引きつぐことと なった明治政府は、1843年以前の藩債を「古借」、1844年から 1867年までのものを「中借」、1868年(明治維新)以降のものを 「新借」と区分し、古借はすべて切り捨て、中借は無利息50年賦償還の 旧公債、新借は3年据置25年賦4分利付の新公債とすることにした。 「国債の250年債化」は、ともかく、現在の日本は、最低、これぐらい の手を打たないと、借金地獄から抜け出すことはできない。 財政的な施策と平行して、経済大国などという、砂上の楼閣の夢から覚め、 「日本は三等国でいい」と割り切る覚悟も必要だろう。 ODAなどという外面のいい現金ばら撒き外交を止める。 議員の数を、上院100席、下院435席というアメリカに見習い、人口 比で減らし(アメリカの人口は3億)、小さい政府にする。 道州制を取り入れ、地方行政を簡略化する。 官業の民営化、官庁の縮小などなど、大きな傷みを伴う改革も必要だ。 加えて、調所広郷が行った砂糖専売制の強化、琉球貿易の拡大など、攻め の政策も必要だ。 「物作り立国」は、製造業の空洞化が進んでいる今、現実的ではないが、 「技術立国」、「知的技術立国」、「貿易立国」は可能だろう。 しかし、このところ急増している科学関係のノーベル賞受賞者は、3、40 年以上も前の業績を評価されたものであり、現在の日本の大学には、彼ら の遺産は、欠片も残っていないという問題がある。 「貿易自由化」に伴い農業をどうするかという問題もあるが、そもそも農 業総生産はGDPの1%を占めるにしかすぎない。残酷なようだが、一人 当たりのGDPが日本を抜いたシンガポールの食糧自給率は、過去に50% ほどだったものが、現在は3%に過ぎないということを参考にすべきだろ う。 100号という記念すべき時にあたり、少し、日本のことを考えてみた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ Web連載 更新のお知らせ ◇◆ ------------------------------------------------------------------ Webで触れる文学・(次回の更新日は12月15日) http://www.l-gulliver.com/webseries/index.html ------------------------------------------------------------------ ●松本昇「死者のパートナー」(連載11回目) ・著者プロフィール 1950年7月生まれ、東京都出身 都立井草高等学校卒業後、電機会社工員、地方公務員の職を経て、 デザイン専門学校に入学。 卒業後はグラフィックデザイナーとして、デザイン会社に勤務し、その後 独立。 現在は松本昇デザイン室を主宰。 ------------------------------------------------------------------ ●柴崎昭雄『たんぽぽ家族』(連載3回目) 漁師の家に生まれた兄と弟。しかし、18歳を迎えた弟昭雄には悪夢が待っ ていた。それからずいぶんと時間がたつ。晩年、病に倒れた父は病死した。 家族の絆と、その血流に新しい記憶と息吹を求めて、家族のことを書き下 ろした。 ・著者プロフィール 1965年5月15日、青森県に生まれる。 1983年の交通事故による頚髄損傷(両上下肢機能全廃) 以来、車椅子の生活。 1990年頃、ラジオ川柳番組をきっかけに本格的に川柳を始める。  主な著書  第一句集「木馬館」、第二句集「少年地図」、「ゼロの握手」(2008.10 リトル・ガリヴァー社刊) 新詩集「てのひらの月」9月24日刊行 ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/11shibasaki.html ------------------------------------------------------------------ ●篠永哲一(しのながてついち) 『おしゃべりな洋服職人』(連載16回目) 四国の名エッセイスト篠永さんが登場。絶妙な語り口とさりげない表現に 著者の感性が光る。新連載は、書き下ろし。 ・著者プロフィール 1941年3月、愛媛県四国中央市生まれ 香川県高松市在、洋服職人 ずいひつ「遍路宿」の会会長、香川県詩人協会会員 第25回菊池寛賞受賞 主な著書 詩集「句読点」「ふるさと」「地中の法廷」「にて」 エッセイ「長太郎洋服人生」「洋服職人長太郎」(いずれもリトル・ガリ ヴァー社刊) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/24shinonaga.html ------------------------------------------------------------------ ●都環咲耶子(とわさくやこ) 『カナル・グランテに類似する憧憬』(連載1回) ある夫婦のあいだにある亀裂が、夫の愛人と、妻の愛人としての不思議な 関係へと発展する。誰が本当に、誰を愛するのか。 『片翼のイリス』(連載15回・完結) 本作品は、イスラエルの紛争地域で被弾し、片目となった日本人の軍人と、 治療にあたった日本人医師の好意で、日本の家に居候することになった被 害者と、その医師の医師を目指す高校生の息子との奇妙な関係が広がる。 ・著者プロフィール 1960年、東京都新宿区生まれ 高等学校卒業後、山野美容学校を終えて美容師となる。 現在は主婦。 ------------------------------------------------------------------ ●国沢裕(くにざわゆう)新連載『ぱにっく☆護衛者』(連載1回) 『君の指先に、僕は鳥をとめてみせよう』(連載4回・完結) 『魅入る瞳』(連載5回・完結)『光と闇のゲノム』(連載8回・完結) はそれぞれ完結しました。  新連載の予告はしません。どうぞ、本編をごらん下さい。 ・著者プロフィール 兵庫県神戸市出身。 武庫川女子大学文学部教育学科初等教育専攻人間関係コース卒業。 日本心理学会認定心理士・レクリエーション指導者資格有。 ------------------------------------------------------------------ ●トーマス青木『黄昏のポジョニ・ウッチャ2』(連載9回・お休み中) 東欧ハンガリーの首都ブダペストを舞台にした異色の日記風小説。 元旅行会社の営業マンだった中年日本人は退職後、新天地を求めて東欧に 飛ぶ。そこでかれが手に染めたのは外国芸能人斡旋業だった。東欧という 新しいメート を開発し、斬新なプランを打ち立てた。見知らぬ国での人と の出会い、そして芸能関係者との悲喜こもごもが織りなす人生の表と裏が 独創的タッチで綴られる。 第一巻では、ブダペストで始まる新たな生活と出会いの序章。 第二巻では、第八章「ブタペストの夏休み」から再スタート。 現在、連載は第十一章「ブタペストのゴリラ」が開始した。 ★再開予定は、11年1月から。 ・著者プロフィール 昭和42年、広島商科大学(現・修道大学)商学部卒業。 日本通運株式会社航空事業部所属海外旅行担当として活躍。 平成10〜14年、インドネシア東ジャワ州及びバリ州に活動拠点を移し、大 学自治活動と観光産業育成の指導にあたる。 平成15年より現在まで、日本に拠点を移し執筆活動に入る。 既刊『黄昏のポジョニ・ウッチャ1』(2007.12発売) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/02aoki.html ------------------------------------------------------------------ ●喜多圭介『八雲立つ』(完結) 山陰地方出雲を舞台に、文学を志す主人公孝夫の、家族や一族への思いを 語り、他方で捨てきれない文学への思いを綴る。「家計に余裕がないのは 孝夫が文学を優先して、予備校講師としては中途半端な稼ぎしかなかった ためである。作家となって身を立てる、このことにも迷いがあった。」と 書く。 既刊「断崖に立つ女」(2008.7発売) ・著者プロフィール 1942年生まれ〜2009年2月没 愛媛県出身 慶應義塾文学部(通信教育課程)卒、学習塾経営 大阪文学学校卒後、芥川賞候補作家鄭承博氏らと同人誌活動。 ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/05kita.html ------------------------------------------------------------------ ●大山真善美(ますみ) 詩集『自転車操業』(完結) ・著者プロフィール 1961年山口県阿武郡むつみ村に生まれる 1984年上智大学外国学部英語学科卒業、中学校教師になる 2004年国民文化祭やまがた入選 岡山大学大学院教育学部終了、快福屋開催 2008年快福屋を法人化する 主な著書 「教師になったら読む本」詩集「シンデレラの離婚」「試験に合格する本」 「離婚時代」「学校の裏側」 「恋は一億分の一の奇跡」(リトル・ガリヴァー社刊、2009.6) ▼ インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/12ooyama.html ------------------------------------------------------------------ ●喜多圭介『淀川河川敷』(完結) 淀川近くに貧しく暮らす母と息子。母はダンサーでいつも帰りが遅い。わ びしく待つ息子の、残酷な夢と現実が交錯し、著者のリアルで克明な筆致 が光る。 本作品は、喜多氏の初期の作品。 ------------------------------------------------------------------ ●木村司『夢のつづき』(完結) ・著者プロフィール 1975年、神戸に生まれる。 高校卒業後は、フリーター、競馬場勤務などを経て、2005年に気象予報士 試験に合格。現在は、気象会社に勤める傍らで執筆活動を行う。 既刊「馬蹄の下から」(2009.2発売) ▼インタビューページはこちら  http://www.l-gulliver.com/interview/14kimura.html ------------------------------------------------------------------ ●柴崎昭雄『歩く速さで』(完結) ・著者プロフィール 1965年5月、青森県に生まれる。 1983年、交通事故による頚髄損傷(両上下肢機能全廃) 以来、車椅子の生活。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 駆け込み寺 (100) ◇◆ ------------------------------------------------------------------  そろそろ来年のことを書いてもいい時期になった。  われわれの仕事は、時間と労力がかかり、数ヵ月でできる代物ではない。 半年、一年かかることだってある。自慢ではないが、先日、3年ぶりにでき た新刊もある。どの書籍かは教えないが、想像はつくはず。  こんな書籍のばあい、編集に時間がかかったという話ではなく、原稿完 成に時間を食ったのである。著者と編集者、双方が納得しなければ、編集 ラインには容易にのっていかないことを知っていただきたいが、出版ビキ ナーの皆さんは、即刻、編集に入るものだと勘違いしている。  プロ中のプロでさえ、納得ずくのGOはそれほどないのだから、アマチュア はさらに時間をかけ、吟味しなければならない。  来年のことは、○○に聞いてくれ。そんなせりふがあったと思うが、ここ の○○とは誰のことなんだろう。普通は社長かもしれない。  今年、売り場の商戦は苦戦したのだろうか。エコポイントとか、還元セー ルで売れたものは、シロものと大型テレビだったらしいが、これももう「過 剰」の声があがってきた。売れて売れて、在庫がないお米からつくるパン製 造器もあったが、総じて節約ムードではなかったのかな。  スーパー、百貨店、コンビニの売上げは意外と伸びておらず、前年比マイ ナスの実績と聞いている。  その代わり、これは良かったらしい。ケイタイ新機種と、iPadなどに代表 される端末モバイル。スマートフォンとされる、タッチパネル型ケイタイの 時代に突入したのかもしれない。  そして、来年の商戦の注目は、電子書籍の行方だ。ハードとソフトの両面 でどう固まってくるのか、気になるが、これからのことだ。 ▼関連サイト「四天王寺小説道場」 http://blogs.yahoo.co.jp/tontoniboy ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 今週のおすすめ 新刊案内 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ ● 浜野伸二郎詩集『魔法の愛』 A5判・270頁・予価1800円・11年2月中旬 詩集『恕のこころ』を2006年に刊行し、区切りの10冊の詩集を刊行。重度 の障害にもかかわらず、20代で結婚、最愛の妻を得た。創作とボランティア など、多くの活動を通じて障害者の生活改善に取り組んできた。 そして、詩作は11冊目に。2007年以降、現在まで書き続けてきた作品を収 録する。 ▼ インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/15hamano.html ------------------------------------------------------------------ ● 畑島喜久生著『いま日本の教育を考えるX』 四六判・300頁・予価1900円・11年2月中旬 『いま日本の教育を考える』シリーズは今回で、五冊目。長崎で教壇に立ち、 40年以上、現場の教師として活躍し、実践家として評価を高めた。他方、 現代の日本の教育は改革につぐ、改革を断行するが、大きな成果を上げた とはいいがたい。蔓延する「いじめ」、教員の不祥事、教育方針の変更など、 子どもたちを取り巻く環境は、ますます混迷の度を深めた。 その問題点をえぐる、最新のシリーズ5。 全シリーズ、日本図書館協会選定図書。 ▼ インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/08hatajima.html ------------------------------------------------------------------ ●尹 達 世著「四百年の長い道」〈朝鮮侵略の痕跡を訪ねて〉 四六判・270頁・ソフトカバー・売価1500円・12月5日発売 日本とお隣朝鮮半島との関係は歴史的に深く、長く友好的関係を維持して きた。しかし、国内の権力者たちにより侵略されたり、略奪されるという 暗い歴史もある。著者は、在日韓国人として、日本に残された、こうした 歴史の明と暗を照らし、根気強く探索してきた。正編につづく、「続編」 として、400年の歴史をひもといた。造詣深く、興味深い一冊である。 ▼ インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/26yoon.html ------------------------------------------------------------------ ●佐藤正子著「自然運動からのメッセージ」 四六判・374頁・上製本・売価予定2100円・12月5日発売 体操からジャズ体操への流れの中で、著者はイザトラ・ダンカンど出会い、 生命と宇宙の関係、自然運動について高い関心を抱くようになった。宇宙 からもたらされた生命エネルギーにはさまざまの法則と科学的証明によっ て、その存在が明らかにされている。 本編は著者の体験を通じて、「自然運動」とは何かを語る。 ▼ インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/25satou.html ----------------------------------------------------------------- ●米村貴裕著「ビースト・レシーバー」 B6新書判・250p・売価950円・10年12月下旬予定 ビーストシリーズ第7弾。新作は太古に栄えた恐竜の遺伝子情報を継ぐ、 主人公たちの変身”機獣”物語。人類と恐竜がペアになる化石は発掘され、 実は”あのとき”恐竜たちは滅亡していなかった――。謎めく電磁波の到 来で「ディノサウロイド」は復興のノロシとして動き出し、何も知らない 人類へ牙をむく。しかし究極の恋が事態を変え、未知なる領域へ全世界は 挑むことになる。 ------------------------------------------------------------------ ●柴崎昭雄著 詩集『てのひらの月』 A5判・176頁・ソフトカバー・売価1400円・10年9月24日発売 詩を書き始めてもう、20年近くが過ぎた。20代の頃の著者は、がむしゃら に書いた。やがて、詩の美しさ、残酷さも分かってきた。書き続けていく ことは、 自分にとって生きることと同質の意味をもつと意識した。 今回収録した作品は、家族を中心に、著者とのふれあいと生活の日々にあ ふれる感謝と愛に包まれている。柴崎さんの初の詩集だ。 収録作品75点。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970469/ (amazonリンクページ) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/11shibasaki.html ------------------------------------------------------------------ ●福堀武彦著『危ない中国、何も知らない中国人』 新書判・224頁・売価893円・10年7月30日発売 『あなたの知らない中国社会』(日本図書館協会選定図書・08.2月刊)に 続く、中国社会を鋭く分析、オリンピック以後の中国社会の変化を冷静に 判断する。グーグルの中国撤退など、世界に通じない社会主義国家の〔謎〕 に迫る。タイムリーなテーマでネットでも好評発売中。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970426/ (amazonリンクページ) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/06fukuhori.html ------------------------------------------------------------------ ●濱口隆義著『四百年の長い旅』 四六判・250頁・上製本・売価1700円・10年6月25日発売 第2737回日本図書館協会の選定図書となる。 「神戸震災」前日を伏線にした、19篇のオムニバスストーリー「運命の 日」を発表した著者は、さらに大きな運命に翻弄されるがごとく、新作 「四百年の長い旅」を発表する。かつて、島は半島から連れられた朝鮮の 人たちがいた。その血を受け継ぐ者たちは、400年という圧倒する時間に、 血の絆、半島の絆を強く意識する。 ほかに第65回文學界新人賞佳作『游泥の海』、すばる掲載『海暦』、文学 界掲載『海籠り』を掲載する。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970450/ (amazonリンクページ) ------------------------------------------------------------------ ●佐藤ミツアキ著『パパのラブレター 子供たちと離れて暮らすパパの日 記』 A5判・196頁・並製本・売価1500円・10年5月25日 2版6月28日発売 ラジオ番組や電車吊り広告などの話題を集めて絶賛発売中。 世間には事情があって離婚する若い夫婦がいる。この著者もまた、バツイ チの父と母になった。しかし、二人の息子がいた。親権をもつ母親の元に いる息子たちと定期的に会うパパの、愛するこころにあふれた思いが切な く、涙を誘う。「家庭が崩壊しても父と子の魂はたがいに呼び合う」、感 動の物語だと、タレント浜村淳さんも絶賛した。 http://www.amazon.co.jp/dp/4903970434/ (amazonリンクページ) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/23satou.html ------------------------------------------------------------------ ●濱口隆義著『運命の日 一九九五・一・一六』 四六判・195頁・上製本・売価1400円・10年2月10日発売 1995.1.16の、「神戸震災」前日を基軸とした、19篇のオムニバスストーリ ー。表題の「運命」が迫るその日、人々は「なにをしていたのだろう」。 鬼気迫る筆致に息のむ展開が待っていた。 濱口氏は、第67回「文学界新人賞」を「夏の果て」にて受賞。「運命の日」 は、「すばる」に発表したものを加筆・修正した作品。 http://tinyurl.com/yhz8lj9 (amazonリンクページ) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/22hamaguchi.html ------------------------------------------------------------------ ●米村貴裕著『ビースト・オブジェクター』 新書判・250頁・並製本・売価1000円・10年2月10日発売 「オブジェクター」はゲーム・キャラクターのデジタル信号を物質化する 夢の装置だ。 ゲームの人工知能AIの開発にもたずさわった龍児は、自分の特別なキャ ラクターであるブロンズドラゴンのローネを出現させた。それは龍児が想 う理想的な「ひと」となった――。 しかしローネと同様に学習能力の高いAIが、現代文明を大きく変化させ 始めた。はたして最愛のローネは暴走し、龍児をも「分解」してしまうの か? 揺るぎない論理とダイナミックな恋慕が錯綜して挑み合う、シュミレーシ ョン的SFファンタジーが登場。 http://tinyurl.com/yz92l55 (amazonリンクページ) ビーストシリーズ第7弾「ビースト・レシーバー」今秋、発売へ 既刊「ビースト・コード」(07.4) 「ダイヤモンド・ビースト」(08.6) 「レシピエント・ビースト」(09.2) 「ウルティメイト・ビースト」(09.2) 「ビースト・シフト」(09.9) 「ビースト・オブジェクター」(10.2.10) ▼インタビューページはこちら   http://www.l-gulliver.com/interview/04yonemura.html http://www.l-gulliver.com/interview/21yonemura.html ------------------------------------------------------------------ ●畑島喜久生著『いま日本の教育を考える4』 四六判・264頁・並製本・売価1800円・10年2月25日発売 教育の現場を見つめ続ける著者が贈るシリーズ第4弾。 このシリーズでは、いまの日本の教育のおかれている状況を分析し、ある べき姿として、海外教育事情を参照しながら、日本型教育の“原点”を求 めた。 日本の地域コミュニティーの基盤が崩れ、愛国心的教育、管理・強制主義 的、成果主義的な教員評価、学校評価が顕著である現在、教育の一大展開 期にあるする指揮者が多い。これからの教育はどうなるのか。引き続いて、 第5弾をもって「総括」総論とする。 第4巻が第2721回日本図書館選定図書に選ばれる。(第1巻から第4巻まで 通期の選定図書となる) http://tinyurl.com/yhdjzcd (amazonリンクページ) ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/08hatajima.html ------------------------------------------------------------------ ◎好評発売中◎ ●外岡立人著『パンデミック追跡者』第1・第2・第3巻 四六判・210〜230P・ハードカバー・売価各巻1500円 本書は、一昨年2008年暮れより、WHOが警告した新型インフルエンザが世 界的に蔓延する(パンデミック)警戒を受けて、著者が専門家の立場から、 この新型インフル・日本上陸という設定のもとに書き進められた。 ところが、2009年以降、小説レベルとほぼ同時進行で、新型インフルが流 行し、WHOは最高レベルの「フェーズ6」として、世界に警戒を呼びかけて いる。 昨年暮れの国内の防衛体制は、ワクチン投与などの医療サービスを徹底さ せる途上にある。 ところで、小説では、遠田医師らの活躍と、海外でのチームワークが功を 奏して、撃退へと突き進む。途中、新型ワクチンに関する専門知識をマス ターしながら、スリリングな展開が第3巻まで続き、読者を飽きさせない ストーリーとなっている。 http://tinyurl.com/yfmsxrx (amazonリンクページ) http://tinyurl.com/yzoadxr http://tinyurl.com/yhnj24r 現在、巻1・巻2・巻3の「立ち読み」を当社サイトで公開中。 各巻50ページのアップです。巻1は期間限定で、全頁公開中。 http://www.l-gulliver.com/special/pandemick.html ▼インタビューページはこちら http://www.l-gulliver.com/interview/13tonooka.html ------------------------------------------------------------------ ▼新刊情報はこちら http://www.l-gulliver.com/book/newbooks.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◇ 編集後記 ◇◆ ------------------------------------------------------------------ 編集長の龍田龍人です。 ★☆★☆★☆★☆★☆★ メルマガ100号達成!! ★☆★☆★☆★☆★☆★ メルマガの号数もとうとう3ケタに到達しました。お読みくださっている ユーザさまのおかげだと感謝しております。継続は力なり。100号という 初3ケタの大台ですが一通過点にすぎません。これからもリトル・ガリヴァー 社のメルマガをご愛読いただけましたら、うれしい限りです。 ▼ご意見、ご感想などはこちらのメールアドレスまでお願いします。 gmm@l-gulliver.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼配信先変更、配信停止の手続きは、こちらからお願いします。 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